5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985
5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985
5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985
5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985
5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985
5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985

5 – Poltergeist II: Drawings 1983–1985

Edition Patrick Frey
$87.00 USD

スイス人アーティスト、H・R・ギーガー(H. R. Giger)の作品集。ギーガーが映画『ポルターガイスト2』(1986、ブライアン・ギブソン監督)に関わっていた際のスケッチブックを複製しています。

ギーガーは、映画『エイリアン』(1979)にてクリーチャーデザインを手がけたことにより、ハリウッドでのオカルト的ホラー作品やSF作品において確固たる地位を築き上げました。その当時の日記を複製、書籍化した『ALIEN DIARIES』でもその詳細を見ることができます。その後、『ポルターガイスト2』で幽霊のデザインを担当。ロンドン近郊の映画スタジオ「シェパートン・スタジオ(Shepperton Studios)」で制作した『エイリアン』とは異なり、チューリッヒから遠隔で携わり、マーク・ヴィクター(Mark Victor)とマイケル・グレイス(Michael Grais)の脚本をベースにエアブラシで描き上げた「クリーチャー」をエアメールでロサンゼルスまで送ることで進行されました。しかし、現場に作者が不在であることに加え、監督やスタジオとの誤解や行き違い、制作予算の不足により、最初に設定画として描かれていたミステリアスな暗さや、クリーチャーが変形していく可塑性が削がれ、セルロイド上でフラットなものとなって仕上がり、いかにも作りものらしいB級映画に出てくる安っぽいモンスターになってしまいました。ギーガーが出したサイケデリックなスケッチでは、ミミズのような幽霊がグロテスクなドワーフ(小人)に変化し、ギリシア神話のゴルゴンが魂を貪り喰ったような「The Great Beast」と名付けられた怪物へと変身していくようすが描かれていました。

本書は、オリジナルのスケッチブックと同じサイズで作られ、表紙から背表紙、中身も現物を複写して忠実にそのまま再現されています。背に書かれたタイトル「ポルターガイスト」の綴りは誤っていますが、ギーガーがスペルを間違えてスケッチブックに書いてしまった状態をそのまま採用。135点のドローイングに加え、ブライアン・ギブソン監督に向けた疑問や提案が書かれた手紙の下書きが収録されています。

ページ: 276
サイズ: 165 × 210 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語
刊行年: 2021
デザイン: Claudio Barandun
出版: Edition Patrick Frey