Richard Kern: Medicated

アメリカ人写真家/映像作家、リチャード・カーン（Richard Kern）の作品。2010年から2018年の間に制作された本プロジェクトは、カーンの元で働いていた一人の女性がアデロール（刺激薬の一種）を摂取しすぎたせいでとても神経過敏だと言ったことがきっかけで始まりました。彼は新しい作品を作る機会だと思い、その女性と、医者から処方された薬を摂取している友達を撮影しても良いかを聞いたところ、何人もの子供たちが若い時から投薬しているということが発覚。このシリーズでは、少女たちをバスルームまたはベッドルームで取材する必要がありました。著名人の写真と並び、セックス、ドラック、ヌードといった物議を醸すようなテーマを用いることで知られるカーンは、今まで捉えてきたハードドラッグよりも、もしかしたらこの処方薬の方が怖いかもしれないと感じました。どんなに素敵なバスルームだとしても、誰もが中毒に陥る可能性があるという認識について問題提起しています。

ページ: 88
サイズ: 225 × 320 mm
フォーマット: ハードカバー
刊行年: 2020
出版: Art Paper Editions