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小林茂太 : plateau
books cairn
写真家、小林茂太の作品集。本書は、日本の北アルプスにある雲ノ平山荘で開催された「雲ノ平山荘アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」にて滞在制作した際、山荘の周辺に点在する池塘(ちとう)を撮影したことがきっかけとなっています。雲ノ平は、富山県の飛騨山脈黒部川源流部のなだらかな溶岩台地に位置し、高層湿原という環境下で形成される池のことを池塘といいます。また、2024年に改めて雲ノ平を訪れ、台地に点在する岩石や樹木を撮影しました。
本作では、池塘や岩石や樹木のかたちに着目し、それらが形成されるまでの時間について考えを巡らせることで、北アルプスという日常生活とかけ離れた壮大な自然を対象としながらも、普段の日常生活と地続きにある自然のかたちを写しだそうと試みています。遠い場所の出来事を、いかにしたら身近に感じられるか。近年、自然と人間と距離、あるいは、人間の自然への態度をテーマに制作をしている小林の新たな作品。
サイズ: 210 × 278 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 日本語、英語
刊行年: 2024
出版: books cairn