Danny Franzreb: Proof of Work
ノイ・ウルム応用科学大学(ドイツ)で教授を務める写真家、ダニー・フランツレブ(Danny Franzreb)の作品集。「ドイツ・フォトブック・アワード 2023」シルバーメダル受賞作品。
2008年、サトシ・ナカモトは金融危機を受けて「ビットコイン: ピアツーピアの電子通貨システム(Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System)」と題する資料を発表しました。この文章は、ブロックチェーンという新しいパラダイムの誕生となりました。ナカモトのビジョンに基づいて、世界中の人々が資産、情報、その他多くのものを転送するために使用できる新しいインフラを作成しました。それ以来、ビットコインなどの暗号通貨や、非代替性トークン(NFT)などのアプリケーションが特によく知られるようになりました。しかし、これらの抽象的な用語の正確な文脈を理解しているのは内部関係者だけです。
暗号のような闇に視覚的に光を当てるため、ダニー・フランツレブは2021年から2022年の暗号通貨ブームの時期に1年間の旅に乗り出し、これらのデジタル通貨が提供する機会をいち早く取り入れたマイナー、投資家、そして富を求める人々を訪ねました。その結果生まれた本作は、地下の小さな採掘場から産業用マイニングファーム、またはロシアの設備、冷却ユニット、ケーブルフォレスト、産業廃墟からスウェーデンの持続可能な生産を行う最初のハイテク工場まで、暗号通貨の世界に従事する人々と場所を印象的な画像で記録しています。現代アートと写真の専門家であり「ユーレンス現代美術センター(中国)」のキュレーターでもあるホリー・ルーセル(Holly Roussell)と、デジタルアートとNFTを専門とするキュレーター兼作家のアニカ・マイアー(Anika Meier)によるテキストがダニー・フランツレブの写真を補完しています。
ページ: 176
サイズ: 210 x 290 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語
刊行年: 2023
テキスト: Holly Roussell and Anika Meier
デザイン: Nicolas Polli
出版: Hartmann Books