Reinvention and Restlessness: Fashion in the 90s
グランジ、クルーレスのアライア、マルジェラの新しいクチュールなど、90年代のファッションは、現代のスタイルを考える上で欠かせない参考資料となっています。The Museum at FITでの展覧会に合わせて制作された本書は、視覚時代の到来を告げる文化、姿勢、そしてクリエーターの変化を記録しています。
ミニマリズム、デコンストラクション(脱構築)、老舗ブランドの再興。これらは、1990年代のファッションを定義するようになった概念のほんの一部です。他にも、環境保護への関心の高まり、テクノロジーの発展とファッション・インターネットの始まり、自由な歴史的参照、他文化の取り入れ(これによって提起された問題は、現代的な考えを通して見直されています。)などがあります。90年代が終わってからのこの20年間で、ファッション界はいくつかの90年代リバイバルを経験しています。
本書では、ハイファッションに求められる姿や仕組みに挑戦し、21世紀のファッションの基礎を築く上で重要な役割を果たしたデザイナーに焦点を当てています(Tom Ford、John Galliano、Alexander McQueen、Marc Jacobs、Michael Kors、Martin Margiela、Stella McCartney、Helmut Lang、Jil Sander、Yohji Yamamoto、Rei Kawakubo、Viktor & Rolf)。また、ファッション・エディトリアルやキャンペーンの変化、ランウェイ・プレゼンテーションの新たな演劇性、そして分野としてのファッション理論の出現についても言及しています。
著者:
コリーン・ヒル(Colleen Hill)
ニューヨークのThe Museum at FITの衣装・アクセサリー部門のキュレーター。
ヴァレリー・スティール(Valerie Steele)
The Museum at FITのディレクター兼チーフ・キュレーター、Fashion Theoryの創刊編集者。
パトリシア・ミアーズ(Patricia Mears)
The Museum at FITの副館長。
ショナ・マーシャル(Shonagh Marshall)
ニューヨークを拠点とするファッションと現代文化を専門とするキュレーター、ライター、アートコンサルタント。
ページ: 184
サイズ: 229 × 305 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語
刊行年: 2021
出版: Rizzoli