Study Magazine Volume 07
ニューヨークを拠点に活動するフランス人編集者、作家、スタイリストのクリストファー・ニケ(Christopher Niquet)によるファッション&カルチャー誌。毎号一人のアーティスト、写真家、タレント、作家の意見や作品に焦点を当て紹介しています。
クリストファー・ニケは、これまでにカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)、アンナ・モリナーリ(Anna Molinari)をはじめとしたデザイナーの舞台裏で働き、『ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)』誌の寄稿ライター、『エル・フランス(ELLE France)』誌のエディター、『セルフ・サービス(Self Service)』誌のスタイリストを務めた経験を持ちます。
アートディレクションは『Self Service』の編集長、エズラ・ペトロニオ(Ezra Petronio)率いるクリエイティブエージェンシー「Petronio Associates」が手がけており、ファッション、アート、本を愛する人たちのコレクターズアイテムとして毎号異なるデザインで企画されています。
第7号は、アメリカ人フォトグラファー、エイドリアン・ゴート(Adrian Gaut)とクリエイティブ・パートナーであるアカリ・エンドー=ゴート(Akari Endo-Gaut)に焦点を当てています。エイドリアンは、さまざまなニューヨーカーが生活する空間を撮影しました。
ニューヨークでの生活は、日常というものを遥かに超越した体験です。野心、カルチャー、容赦ないエネルギーが発する不協和音が生活のリズムを奏でます。そこは夢を追い求める場所であり、街並みそのものがまるで生き物のようであり、絶えず進化して、何百万もの人々の生活と土地とが脈動しています。
エイドリアンはニューヨークを拠点に活動しており、彼の建築写真や旅行記は、国際的にもよく知られた出版物、例えば『コンデナスト・トラベラー(Condé Nast Traveler)』、『ニューヨーク・タイムズ(New York Times)』、『ヴォーグ(Vogue)』、『アーキテクチュラル・ダイジェスト(Architectural Digest)』などに定期的に掲載されています。本書は100ページを超えるポートフォリオをもって彼が描くニューヨーカーの部屋を紹介しており、撮影のスタイリングは照明に頼らず、空間をありのままに撮影しました。そこにあるのは、その部屋の持ち主によって美しく作り上げられた家のみです。
ニューヨークで生活しているということは、耐久力と適応力を証明することでもあります。この街は多くを求めますが、見返りもその分得られます。それぞれの近隣、それぞれのブロック、それぞれの建物が、そこに住む人々や彼らの奮闘、そして成功のユニークなストーリーを物語るのです。
本号ではほかに、モデルでありファッションアイコン、デザイナーのアレクサ・チャン(Alexa Chung)、アーティストでありモデルのヴィオレット・ドゥルソ(Violette d'Urso)、ライターのゾーイ・ラフナー(Zoe Ruffner)の3者による、自身とニューヨークとの関係性、そして3人にとってのニューヨークで暮らすことの意味を語るそれぞれのエッセイも収録。
あわせて、アーティストのロー・エスリッジ(Roe Ethridge)が撮影、シャーロット・コレット(Charlotte Collet)がスタイリングを担当した別冊も差し込まれています。メインの特集が醸し出す静寂とは対照的に、街のあちこちで日常的に出会う人々のファッションストーリーを描きます。犬を散歩する人、自転車にまたがるメッセンジャー、アート・パトロン、はたまた、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)のスタジオ兼芸術家たちのサロンであった「ファクトリー(Factory)」の元メンバーであり、ニューヨーカーの象徴的存在である、作家兼ジャーナリストのボブ・コラセロ(Bob Colacello)がティーンエイジャーとともにサプライズゲストとして登場します。
コントリビューター: シャーロット・コレット、アカリ・エンドー=ゴート、ロー・エスリッジ、エイドリアン・ゴート、アレクサ・チャン、ヴィオレット・ドゥルソ、ゾーイ・ラフナー
アートディレクション: Rupert Smyth Studio
ページ: 146
サイズ: 210 × 297 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2024
出版: Study