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I will survive
Spector Books
ドイツ人映像作家、ヒト・シュタイエル(Hito Steyerl)の作品。現代社会の中で芸術や美術館が担っている役割を考察する際、シュタイエルの作品やテキストで示した見解は非常に参考になります。また、様々なメディア表現を用いた実験的な取り組みや、人工知能とその利用法に対する批判的な考察にとっても非常に重要です。この30年間、シュタイエルはアナログイメージとそのモンタージュの持つ多様な可能性から、分割されたデジタル画像の流動性と、それが戦争や虐殺、資本の移動などの表現に及ぼした影響まで、カメラが写し出すイメージの変化を追い続けてきました。作家のブライアン・クアン・ウッド(Brian Kuan Wood)は、彼が提示するデジタルの視覚世界について「私たちはもはやバーチャルではなく、まだよくわからない、おそらく全く別の具体的な概念に向き合っています。それについて私達はようやく理解し始めたばかりです」と書いています。本書は、2020年秋にパリの「ポンピドゥー・センター」とデュッセルドルフの「ノルトライン・ヴェストファーレン州立美術館」で開催された作者の展覧会に伴い刊行されました。本協同プロジェクトは、ドイツ連邦文化財団の助成を受けて行われています。
ページ: 448
サイズ: 200 × 285 mm
フォーマット: ソフトカバー
刊行年: 2020
言語: 英語、ドイツ語
デザイン: Pascal Storz, Fabian Bremer
出版: Spector Books