Mies van der Rohe

ドイツの出版社「タッシェン（Taschen）」で1985年に誕生したベーシック・アート・シリーズ。

ミース・ファン・デル・ローエ（Mies van der Rohe, 1886-1969）は、20世紀を代表する建築家であり、最も議論を呼んだ建築家です。本質的な真理を追求し、「ほとんど何もない」建築を作り上げ、ある人には味気ないと批判され、ある人には純粋さのパラダイムとして賞賛されました。

「Less is more」を信念に、近代建築の創始者の一人として、また20世紀の美学と都市経験の流行を作り出す人物として、熱い議論を繰り広げました。

彼の哲学は、純粋な形と比率の中に根源的な真理を見出すことでした。現代の技術や材料開発の助けを借りて、建築に削ぎ落とした純粋さを追求し、シーグラム・ビルディングやファンズワース邸などの建築にその姿を見せました。しかし、このような建築は、当たり障りのない都市景観の前身であるとする意見もありました。

本書は、1906年から1967年までのミース・ファン・デル・ローエの20以上のプロジェクトを紹介し、彼の画期的な実践とアメリカ、ヨーロッパにおける影響力を紹介しています。

ページ: 96
サイズ: 210 × 260 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語
出版: Taschen