Beatrice Dörig: Infinity

スイスを拠点とするアーティスト、ベアトリス・デリグ（Beatrice Dörig）の作品集。本書には、現在進行中のシリーズ「Unendliche Linie」の一部である、数字の8や無限記号の線画が100点掲載されています。これらの作品は、ある一定の期間を記録し、無限性と儚さを描く可能性を扱っています。不変の動きのパターンとしての同じ線の連続的な繰り返しは、潜在的に無限のプロセスを示しています。作品の包括的なテーマである無限ループは、その根本原理となっています。

A3サイズのベラム紙に黒インクで描かれたドローイングが、本書のためにスキャンされ、高透明紙に印刷されました。個々のドローイングとその増殖の間を行き来するこの膜を通して、オリジナル作品のイメージが生み出されると同時に、無限のプロセスとしての繰り返しが強調されています。この作品のアイデアは、本という媒体によって、前方にも後方にも見ることができるという点で、再び強調されます。始まりと終わりは、同じシークエンスの単一イメージと重なり合い、結果として、連続した無限のループとなります。本書には、エミール・ミュラー（Emil Müller.）によるエッセイ『Different Infinities in Mathematics』が添えられています。

ベアトリス・デリグ Webサイト
beatricedoerig.ch

サイズ: 210 × 297 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語、ドイツ語
刊行年: 2022
デザイン: Rosario Florio, Larissa Kasper, Samuel Bänziger
出版: Jungle Books