Chinese Art Since 1970: The M+ Sigg Collection
絵画、写真、彫刻、インスタレーション、ビデオアートなど、中国現代美術の世界的なコレクションを紹介するカタログ。
シグ・コレクション(The Sigg Collection)は、現在最も重要かつ包括的な中国美術のコレクションとして知られています。2012年、香港の新しい視覚文化博物館である「M+」が、スイスの実業家、外交官、アートコレクターのウリ・シグ(Uli Sigg)から譲り受けたものです。このコレクションは、1970年代から現在に至るまで、あらゆるメディアを網羅する1,510点の中国現代美術作品から構成されています。中国がかつてない社会的、経済的変化を遂げた時期に、芸術家たちが芸術制作に新しく、時には過激なアプローチを考案し芸術と社会の新しい関係を構築、画期的な概念的方法論を開発した実験的芸術活動の著しい開花について独自の洞察を提供するものです。
本書は、「M+」ビルのオープンと同時に発表された「M+ シグコレクション」の中から、アイ・ウェイウェイ(Ai Weiwei)、ツァオ・フェイ(Cao Fei)、ゲン・ジャンイー(Geng Jianyi)ら300人以上のアーティストによる600点以上の作品を収録したものです。ピ・リー(Pi Li)、ウリ・シグ(Uli Sigg)による序論に続き、1972年から2020年までの年表では、重要な社会的出来事、展覧会、芸術的ムーブメントを紹介し、この後のアーティストとその作品についての考察のための文脈を構築しています。また、著名な美術史家、学芸員、批評家が、シニカル・リアリズムから「アヴァンギャルド・チャイナ」展まで、主要な概念や出来事について詳しく解説しています。世界有数の中国現代美術コレクションを媒介に、中国近代史の中で最も文化的にダイナミックな時代の一つを紹介する比類なきものとなっています。
ページ: 544
サイズ: 260 × 310 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語
刊行年: 2022
出版: Thames & Hudson