Darius Ou: Corpus

シンガポールのグラフィックデザイナー、ダリウス・オウ（Darius Ou）の作品集。「Corpus」は、オウが手がけた本の形をした3Dプリントの作品であり、その名を冠した本書は、そのオリジナル作品のコピーを取ったような複製品となっています。

「死体」と「テキスト」の両方を意味する言葉である「Corpus」は、「Print is Dead（印刷は死んだ）」というキャッチフレーズへの応答であり、3Dプリントのような非伝統的な印刷方法にとって何を意味するのかを問うものです。ここでいう「印刷」とは、方法なのか素材なのか。3Dプリントされた本は、生きるチャンスを得る前に死んだとみなされるのだろうか？

非3Dプリント版である本書は、逆説的に「Corpus」の存在前または生前を逆説的に想像しており、著者曰く、物質性と死、次元性と因果性、そして写本の死後の世界の関係を探求するものとなっています。

ページ: 72
サイズ: 150 × 210 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2023
出版: Temporary Press