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Skin (Folio Edition)
Goshi Uhira
アーティスト、宇平剛史の作品集『Skin (Folio Edition)』。何人かの被写体の、多様な肌理(きめ)とテクスチャーを持った肌が、白黒の繊細な階調によって表現されています。少し湿度を含んだような、やわらかい質感の紙が用いられ、細部に目を凝らすと、印刷特有の網点ではなく、細胞のような粒子だけが存在しています。紙の毛羽立ち具合や、光の反射具合も、まるで本当の肌かと錯覚する程の風合。本作は、宇平が自分自身に向き合い、自分の由来や存在のあり方を問う試みの一つです。それを象徴するかのように、表紙を含むいくつかのイメージは彼自身の肌でもあります。宇平にとって身体とは、神殿のような未知の存在であり、自然の一部として畏敬を伴って認識されています。自分を知ることは、同時に、自分より大きな存在について体得することを意味する。宇平はその過程で、拡張された自己として他者の肌をも見つめ、人間あるいは世界の内奥に潜む本質へと向かっていきます。秋山知宏によるテキスト『内在する宇宙』を収録。この作品集は、2018年に上梓された『Skin』を一度解体し、再構築するかたちで制作されました。
ページ数: 16イメージ、2エッセイ
サイズ: 202 × 310 mm
フォーマット: スリーブケース
言語: 日本語、英語
刊行年: 2019
出版: 宇平剛史
生産国: 日本