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Thomas Demand: Mundo de Papel
Mack
ベルリンとロサンゼルスを拠点に活動するドイツ人アーティスト、トーマス・デマンド(Thomas Demand)の作品集。プリツカー賞受賞建築家レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)が手がけたスペインの都市サンタンデールのアートセンター「セントロ・ボッティン(Centro Botín)」にて開催された大々的な個展に伴い、ボティン財団と共同で刊行されました。デマンドは、一見すると本物のように見える原寸大の精巧な紙製の「彫刻作品」を制作し撮影するスタイルで知られていますが、今回はかつてないほど挑戦的な企画として、その紙製の「彫刻作品」を本の形に仕上げました。デマンドの作品制作の要となっているのは、紙工学と、「表現」と「現実」の関係です。「セントロ・ボッティン」での展示時では、8つの大きなパビリオンが吊り下げられて都市の風景を模していましたが、 本書ではその作品を再現するため、高度な紙の加工技術と力学を用いてポップアップブック(飛び出す本)として作り変えています。作品の表現性を新たな段階へと引き上げる作品に仕上がっています。
付属の別冊には、展示されたインスタレーションの記録写真とともに、ノーベル文学賞受賞者であるマリオ・バルガス・リョサ(Mario Vargas Llosa)によるテキストも掲載されています。
ページ: 40
サイズ: 270 × 300 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 英語、スペイン語
刊行年: 2022
出版: Mack