Typography: Formation +Transformation

スイス人グラフィックデザイナー、ウィリー・クンツ（Willi Kunz）によるタイポグラフィの基本原則の解説。

タイポグラフィのデザインは、一連の情報とコンセプトから始まります。タイポグラフィの要素は明らかな出発点ですが、しばしば相応の注意を払われていません。文字、単語、行、段落、列がどのように形成されるのか、デザイン要素として何がそれらをユニークにしているのか、そしてそれらがどのように個性や感情を表現するのかを徹底的に理解することは、デザイナーのレパートリーの中で最も必要不可欠なツールです。

タイポグラフィの基本原則は、単語、行、段落、列の実用的な質を、メッセージの知的な意味と感情的な感覚の両方を伝える美的な形に変えます。要素と空間の関係、リズムと構成を通して、デザインは情報を客観的に伝えるだけでなく、その内容を解釈するための主観的な手がかりを与えます。

言語の視覚的形態として、タイポグラフィは個々のパーツが読まれる前に全体として認識されます。デザインの表面的な特徴が第一印象を作り出し、タイポグラフィ要素の形、サイズ、位置、色に由来します。一連の透明な図に収められることで、新たなデザインの次元が明らかになり、デザイナーは元のコンセプト・アイデアをさらに発展させることができます。このプロセスにより、デザイナーは個々のレベルを洗練、変更、調整、分解、再組み立てするためのツールを手に入れ、細部まで凝集したタイポグラフィのコンポジションを作り上げることができます。

ページ: 160
サイズ: 220 × 275 mm
フォーマット: ハードトカバー
言語: 英語
刊行年: 2003
出版: Niggli