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濱田晋: 岩、紙、風
濱田晋
風景や人物など、それぞれの写真に関連があるのかはっきりとしない断片的な光景を20枚収めた写真家の濱田晋による写真集兼写真作品。画家の森本将平による寄稿文も収録。100部限定。サイン入り。
「顔も名前も、性別も年齢も、沖縄に来た理由もエレベーターに乗った目的も、まったく何もわからない、知らない誰かが、たまたまあるホテルのある階のあるエレベーターに乗り込むその一瞬を、私は、夜の街を歩いているときにたまたま目にした。そのことは、私しか知らない。」— 岸政彦「断片的なものの社会学」(引用)
本書は、濱田晋氏の関心「物事の断片性」をキーワードにデザインされ、製本は針や接着剤などを用いず結束出来る方法を選択し、各々の構成要素が独立する構造になっています。要素としての断片性を強める目的から表紙、本文と使用する用紙についてもそれぞれ質感や厚みに差がつけられ、タイポグラフィは日英それぞれの言語における断片性を意味と造形において解釈されています。「そこにあるものをただ見る」という著者の被写体に対する感覚を追体験するものとなっています。
ページ: 23
サイズ: 254 × 341 mm
フォーマット: ハードカバー
言語: 日本語
刊行年: 2020
デザイン: Tanuki
出版: 濱田晋