ex-dreams: もうひとつのミッドセンチュリーアーキテクチャ
最も新しい建築素材であるアルミニウムに着目してアメリカ建築をリサーチした作品集。アルミニウムを活用した住宅や高層ビルから、徐々にアルミニウムの未来的イメージが独り歩きし、やがてグーギー建築と呼ばれるロードサイドのダイナーへ、さらにはポストモダン建築へと発展していきます。モダンからポストモダンへの転換期にあたる19のアメリカ建築と4つの日本の事例を、写真と図面、イラスト、漫画で紹介しています。
こうした多様な建築の理解を深めるため、論考やインタビューも含まれています。建築生産、建築構法が専門である東京大学の権藤智之による論考。『シェルター』の著者であり『ホール・アース・カタログ』の編集者でもあったロイド・カーンへのインタビュー。グーギー建築を代表する建築家、アーメー・デイビズの現在のパートナーであるビクター・ニューラブへのインタビュー。建築史が専門の東京大学、ハーバード大学のセン・クアンとの座談。建築家の塚本由晴との座談。さまざまな人との対話を通して、この捉えづらい建築に迫ろうとしています。
本書で取り上げる主な建築家とその作品
・ゴードン・バンシャフト(アメリカ / 1909-1990)
マニュファクチャーズ・トラスト・ビル
・ラファエル・ソリアーノ(アメリカ / 1904-1988)
グロスマン邸、シュールマン邸
・ルイ・アーメー、エルドン・デイビス(アメリカ / 1914-1981、1917-2011)
ノームズ・ラ・シエネガ店、パンズ・コーヒーショップ
・ジョン・ロートナー(アメリカ / 1911-1994)
ガルシア邸、フィッシャー邸
・ルイス・カーン(アメリカ / 1901-1974)
エシェリック邸
・ロバート・ヴェンチューリ(アメリカ / 1925-2018)
母の家
ページ: 272
サイズ: 216 x 300 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 日本語、英語
刊行年: 2023
編集・企画: 福島加津也、冨永祥子、佐脇礼二郎
寄稿・インタビュー: 権藤智之、ロイド・カーン、 ビクター・ニューラブ、セン・クアン、塚本由晴
デザイン: 米山菜津子
出版: ガデン出版