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Letter·Callus·Post-war
dmp editions
台湾とインドネシアの歴史や社会状況を検証したプロジェクト。植民地は、異なる植民地政権によって統治され、母国語は廃止され、そして、祖国に対するアイデンティティや思いは意図的に希薄化されました。統治者が変わるたびに、その国の歴史や地理に対する理解も新しい知識に置き換えられてしまいます。戦後、言論力や戦闘力の欠如によって不利な立場に置かれた多くの文化集団や個人は見えない存在に見えます。しかし、彼らの声や記憶は、彼らが忘れることを選択したにもかかわらず、まだそこにあるのかもしれません。本書では、アーティストが過去の断片を集め、自然や文化的実践、個人の歴史に残された痕跡を丹念にリサーチし、さらに政治や地理の既存の定義を超えた言説を明確にするための手段を掘り起こします。不条理であると同時に興味深いのは、文字で記録することができなかった過去の痕跡が、実は世代から世代へと受け継がれてきたということです。それらは影の裂け目を旅し、変異し、様々な地域で似ているようで違う姿に変化し、共有され、分割されました。
ページ: 112
サイズ: 185 x 255 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 中国語、英語
刊行年: 2020
出版: dmp editions