←
→
Renato Grieco & Rebecca Moccia: Ministry of Loneliness Theme
Paint It Black
イタリア人アーティスト、レベッカ・モッチャ(Rebecca Moccia)による「孤独」に関する研究「Ministry of Loneliness(孤独省)」を音響的にたどり、音楽家のレナート・グリエコ(Renato Grieco)が作曲したオリジナルの音楽を収録した作品。限定64部のみ制作されました。
2人のアーティストのコラボレーションは、モッチャがイギリス、カナダ、日本を巡り、これらの国の孤独・孤立対策(孤独・孤立対策担当大臣の任命など)や、現代社会における孤独の感情的状態とその認識を形成する政治的・社会的構造について考察するリサーチの旅から始まりました。やがて彼女の分析は、新自由主義の官僚機構がこの感情的状態を癒すのではなく、むしろ作り出している構造と方法論に触れました。この調査から「Fondazione ICA Milano」で初めて開催されたビデオインスタレーション『Ministry of Loneliness』が生まれました。
このオーディオトラックは、グリエコがアコースティック楽器と合成楽器の音で編集した磁気テープを支持体とするプロセスで作曲されました。これは、音の引き裂きを通して孤独の複雑な感覚を表現したものです。レコードは、アーティストが研究の旅で出会った場所の雰囲気を表現した印刷からスリーブまで、モッチャの作品から美的要素を借りて制作されました。
サイズ: 310 × 305 mm
刊行年: 2024
出版: Paint It Black