Rodrigo Valenzuela: New Works for a Post-Worker’s World

チリ出身のアーティスト、ロドリゴ・バレンズエラ（Rodrigo Valenzuela）の作品集。本書でバレンズエラは、すでに彼の作品の中で探求されてきた、アメリカにおける労働者階級の生活の現実と彼らがさらされている権力構造に深く取り組んでいます。労働とその余波を想起させる機械のような仕掛けのシーンを描いたモノクロの一連の作品が集められており、アメリカ人と移民、労働者と経営者、土地と個人空間の間の権力闘争を強調したアーカイブ画像で構成されたビジュアルエッセイとなっています。

バレンズエラの演出は、この世界のものであると同時に、SFや超現実的な領域にも及んでいます。これらの人影のないシーンは、代替可能なアマゾンの倉庫作業員、第三世界の労働者によって職を失った組合員、自動化や人工知能に取って代わられた人々を思い起こさせます。また、機械時代、世界大戦間期、そして現代の資本主義など、多くの歴史的過去を思い起こさせます。

ページ: 200
サイズ:  230 x 320 mm
フォーマット: ソフトカバー
言語: 英語
刊行年: 2023
出版: Veii