Nozomi

ピアニストの太田麻佐子とトランペット奏者のマティアス・リンダーマイヤー（Matthias Lindermayr）による2022年のデビュー作『MMMMH』に続く2枚目のアルバム。日本語のタイトルが付けられた本作は、太田が個人的な喪失感に苛まれていた時期に構想され、その後、音楽が希望の光であることを証明しました。『Nozomi』の音楽は穏やかに展開し、リンダーマイヤーの軽やかな音色と叙情的な演奏は、太田のコード進行に包まれ、アルバムの中で優しさから緊張感へと変化していきます。ほとんどの曲はリンダーマイヤーが書いたものですが、唯一の例外は坂本龍一の「hibari」の解釈で、アレンジの大部分はデュオの直感に任せて即興で作られたものです。ミュンヘンを拠点とするこのデュオの荘厳でスローな特徴は、本作を聴くことで現在の慌ただしさから解放され、癒しを与えてくれます。

Recorded by Noël Riedel
Mixed and Mastered by Martin Ruch
Lacquer Cut by Sidney Claire Meyer
Produced by Martin Brugger
Designed by Maximilian Schachtner
Photography by Daisuke Tomizawa

フォーマット: 180g vinyl、ブックレット（リソグラフ印刷）、フォトプリント
リリース: 2025
レーベル: Squama